FE 風花雪月ではどんなユニットも技能レベルを上げれば一部を除いてあらゆる兵種にCCが可能である。そこで成長率、技能レベル、紋章、習得魔法、戦技を考慮し、各ユニットの適性兵種とあらゆる可能性を探ってみる。今回は、黒鷲学級所属のフェルディナントについて学んでいこうと思う。(ちなみに〇〇学とは、このアネット学が由来と言われている。)
※本記事は個人の所感です。また最終的には特級もしくは最上級兵種で使われることを前提としています。(一部上級職も含みます)
また兵種自体の強さについては以下の記事に記載しています。
(兵種にも強弱があるせいでこの〇〇学シリーズ特定の兵種に偏りがち。)
●成長率
HP | 力 | 魔力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 魅力 |
50% | 45% | 20% | 40% | 50% | 40% | 35% | 20% | 40% |
魔力、魔防、守備以外は40%以上と高水準な物理向け成長率のユニット。魅力も40%と耐計略性も高く、守備も35%とそれなりにあるので最前線で戦うことができる。
●技能レベル
◎:得意 〇:普通 ×:苦手 ☆:才能開花
剣術 | 槍術 | 斧術 | 弓術 | 格闘術 | 理学 | 信仰 | 指揮 | 重装 | 馬術 | 飛行 |
◎ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ☆ | ◎ | 〇 |
成長率が物理向けユニットのため剣術、槍術、斧術が得意となっている。また馬術も得意なのでパラディンとして戦う騎士のイメージで作られているのだろう。苦手技能が無いためどんな兵種に育成するにしてもあまり苦労しないのも非常によいところ。さらには重装も才能開花で得意になるためフォートレスやグレートナイトとしても使えてしまう。なので風花雪月を初めてプレイする人にはとにかく育成をおススメしたいユニットである。
●紋章と個人スキル
紋章 | キッホルの小紋章 | 戦技使用時、たまに相手は反撃不可 |
個人スキル | 自信家 | HPが満タンの時、命中・回避+15 |
キッホルの紋章効果は戦技の使用時にたまに反撃不可とすることができるが、狙って起こせる効果ではないのでこれも発動すればラッキーというくらいである。しかし個人スキルが今作最強クラスに強力で、HPを満タンなら命中・回避が+15されるというもの。回避が上がるというのはFEをプレイする上では非常に重要で、通常回避を上げるには速さを伸ばす、力を伸ばす(武器の重さによる回避ダウンを防ぐ)、支援効果で上げるくらいの方法しかない。そのためHP満タンにさえしておけば回避が上がるというのは破格の性能となっている。
●習得魔法、戦技、スキル
– | 剣 | 槍 | 斧 | 理学 | 信仰 | スキル |
初期習得 | – | 旋風槍 | – | – | – | – |
才能開花 | – | – | – | – | – | 速さ封じ(重装) |
D | – | – | – | サンダー | – | 技の応援(指揮) |
D+ | – | – | – | ファイアー | – | – |
C | – | – | – | トロン | Mシールド | 攻め立ての陣(指揮) |
C+ | 両断 | ブレイクラッシュ | 明鏡止水 | – | – | – |
B | – | – | – | ボルガノン | レスト | – |
A | – | 連撃 | 鎧打ち | – | – | – |
物理系の戦技については剣、槍、斧それぞれ戦技を習得可能。特に槍術Aで覚える連撃は2回連続攻撃という非常に強力なスキルなので、槍メインで戦う場合はほぼ必須技能となる。また斧術Aの鎧打ち(自分の守備に応じて威力up)は、重装を才能開花させてフォートレスやグレートナイト方面に育成すればこちらも活かすことができる。
魔力成長率が20%なので魔法運用はダメなのかというとそうでもなく、理学Cでトロンを覚えることができるため実は一定の活躍は可能である。欠点を挙げるとすれば信仰魔法が非常にショボいこと。今作では状態異常になることが少ないためレストの出番がほぼ無いことから、ひたすらライブを振ってちまちま回復させることくらいしかできないのだ。
フェルディナントのスペックを考慮すると適性兵種は以下である。
◎:適性高 〇:適性並み △:イマイチ ×:無理 赤文字:女性限定兵種 青文字:男性限定兵種
– :CC不可
特殊職 | 適性 | 初級職 | 適性 | 中級職 | 適性 |
踊り子 | ◎ | 剣士 | ◎ | ロード | – |
ニルヴァーナ | – | 兵士 | ◎ | 傭兵 | ◎ |
アーマーロード | – | 戦士 | ◎ | 盗賊 | 〇 |
カイゼリン | – | 修道士 | △ | アーマーナイト | ◎ |
ドラゴンロード | – | ————— | ———- | ソシアルナイト | ◎ |
バルバロッサ | – | ————— | ———- | ブリガンド | ◎ |
ハイロード | – | ————— | ———- | アーチャー | 〇 |
マスターロード | – | ————— | ———- | 拳闘士 | 〇 |
————— | ———- | ————— | ———- | メイジ | △ |
————— | ———- | ————— | ———- | ダークメイジ | △ |
————— | ———- | ————— | ———- | プリースト | × |
————— | ———- | ————— | ———- | ペガサスナイト | – |
上級職 | 適性 | 特級職 | 適性 | 最上級職 | 適性 |
勇者 | ◎ | バトルモンク/ シスター | 〇 | ファルコンナイト | – |
ソードマスター | ◎ | トリックスター | 〇 | ドラゴンマスター | ◎ |
アサシン | 〇 | ヴァルキュリア | – | エピタフ | △ |
フォートレス | ◎ | ダークペガサス | – | グレートナイト | ◎ |
パラディン | ◎ | ————— | ———- | ボウナイト | ◎ |
ドラゴンナイト | ◎ | ————— | ———- | ダークナイト | △ |
ウォーリア | ◎ | ————— | ———- | ホーリーナイト | × |
スナイパー | 〇 | ————— | ———- | グレモリィ | – |
グラップラー | 〇 | ————— | ———- | ウォーマスター | ◎ |
ビショップ | × | ————— | ———- | ————— | ———- |
ウォーロック | △ | ————— | ———- | ————— | ———- |
ダークビショップ | △ | ————— | ———- | ————— | ———- |
初級ではドラゴンマスター、グレートナイト、ボウナイト、ウォーマスターを目指して育成する。上述のように剣術、斧術、槍術はいずれも得意なので意識していなくてもレベルが上がっていく。弓と格闘は得意技能ではないが、いずれも今作では非常に強力なので持ち物に籠手と弓をいれておけば使う機会はたくさんある。また最終的に騎馬系にするなら馬術を、ドラゴンマスターにするなら飛行を意識して上げるようにしよう。
ウォーマスターにすると兵種スキルのおかげで格闘と斧の威力が+5、必殺率が+20されるため予想数値よりもはるかに高い攻撃力となるのが魅力的。またカスパル学でも述べたように、スキルや装備を選べば必殺率をほぼ100%にすることも可能である。さらには個人スキルによって回避が上がるため回避盾としても運用ができる。
なのでウォーマスターにするなら以下のスキルをおススメしたい。
フェルディナントは個人スキルを活かすためにHP満タンでの運用が前提となる。そのため怒りや必殺の覚醒で必殺率を上げる戦法は難しい。そのためこのスキルセットを装備して、キラーナックル+とブリギット猟兵(回避+20、必殺率+10)をつけることであらゆる攻撃をかわして敵に必殺を叩き込む必殺仕事人となる。技30、幸運26とすると、キラーナックル+、スキル、騎士団効果を合わせて必殺率は108%まで上昇する。またこのスキルセットの場合、ストーリー後半からは回避も130を超えてくるため文字通り「蝶のように舞い蜂のように刺す」最強のヒット&アウェイ戦法が完成する(まあ実際は敵の必殺回避もあるので必殺率は100%を切るけど)。あとはコップ(始原の宝杯)を持たせてお茶会で魅力を上げておけば絶対に倒れないフェルディナントの誕生である。
ドラゴンマスターにする場合も格闘をメインにして上記のスキルを付けるのが強い(ただし格闘レベルを上げるのが大変なので引継ぎ前提。ドラゴンに乗るのは地形を無視して移動したいときだけ)。これが難しい場合は槍術をAまで上げて連撃を取得して、必ず敵1体を持っていくようにする必殺仕事人スタイルが良いだろう。槍術のスキルには槍回避+20というものはないため回避は中途半端にしか上がらない。なのでスキルは威力と必殺が上がるものにして火力を追求するのが無難。
グレートナイトについては重装を才能開花すればCCに必要な技能は全て得意技能となるため、CC自体は一番簡単である。敵のグレートナイトを見ればわかるように、グレートナイトの役割としては物理攻撃のシャットアウトと一撃で魔法ユニットなどを倒す超火力の2つがある。しかしフェルディナントは力と守備の成長率が平凡か少し高い程度なので、どちらの役割をこなすにしてもステータス不足となりがちである。そのためCCしやすいだけでそれ以外何もメリットがないのが辛いところ。ユニットのコンセプトと適性兵種が合わない珍しいパターンである。どうしても試してみたいなら名声値を5000ptくらいキープし、うまく運用できなければ他の兵種に変えられるようにしておこう。
ボウナイトにする場合もドラゴンマスターと同様に槍をメインウェポンで戦うのがよい。弓はあくまで削りかトドメ用と割り切っておこう。ただし速さ封じをつけておけば兵種スキルの弓射程+2を使ってこれを広範囲に打つことが可能なので、敵の追撃を封じたり他ユニットで追撃を取れるようにして味方のサポート役として役立てることができる。
中級ではバトルモンクとトリックスターを目指して育成する。どちらもフェルディナントには向かない信仰魔法が含まれているが、マスタースキルと成長率がどちらも向いている。なのでどちらにしても非常に便利である。
バトルモンクにする場合は格闘と信仰がいずれも普通なので、格闘をメインで使いつつ入浴効果を使って上手く技能レベルを上げていこう。初級編でも述べたようにマスタースキルである格闘回避+20が個人スキルと非常に相性がよく、フェルディナントを回避盾にしたいなら確実に取得しておこう。また兵種スキルで格闘の達人もつくため、火力についても攻略する上では困らない(さすがにフォートレスとグレートナイトは厳しいが)。格闘メインで戦うならウォーマスターの方が圧倒的に優れているが、差別化点としてはバトルモンクならライブが使えるため、回復量は少ないものの状況によっては回復役としても運用ができるのが利点である(フェルディナントに回復を任せる時点で状況は絶望的かもしれないが・・・)
トリックスターにする場合は必ず踊り子にして剣回避+20を習得しておこう。トリックスターの成長率補正は速さ+20%、幸運+10%のため、フェルディナントの成長率は速さ70%、幸運50%となる。そのため回避が他兵種にした時と比べてガンガン伸びていき、最終的には他スキルと合わせて150近くまで上がってくれる。また盗賊系の兵種であることから宝箱や扉を鍵なしで開けられるため、アイテムの取りこぼし率もほぼ0にできる。トリックスターにする場合の欠点としては火力不足に陥りがちなので、スキルや岩ゴボウでカバーした方が良い。
上級ではエピタフとダークナイトを目指して育成する。魔力成長率は20%しかないが幸いトロンを習得するためある程度の活躍は見込める。
エピタフにする場合についてはトリックスターと同様に剣回避+20の取得は必須である。速さ成長率は-10%されてしまうため回避は少し低くなってしまうが回避盾として運用する分には十分なので、普段は剣を装備して敵の攻撃を避けつつ、フォートレスを相手にする時は魔法を使って攻撃するという運用をすると使い勝手が良いだろう。ただし魔法装備時は回避がグッと下がるため敵の攻撃範囲にいるときに装備するのは極力避けたいところ。エピタフにする途中でメイジとウォーロックにしておけば、最低保証によって最低限の魔力は確保できる(ちなみに同じく魔力成長率20%のベルナデッタをメイジ経由でダークペガサスにしてLv.40まで使った結果、魔力は26くらいまで成長したためトロン(魔神の一撃込み)を使えばフォートレスは2発で倒すことが可能になった)。そのためエピタフも実はフェルディナントを使う上ではかなりの可能性を秘めている。
ダークナイトにする場合の運用はドラゴンマスターと同じく槍メイン時々魔法が無難。こちらも回避が中途半端にしか伸びないのでスキルは火力に全振りして連撃もしくはトロンで確実に1体ずつ沈めていこう。使い勝手としてはトロンが使えるローレンツといったところ。
最上級ではホーリーナイトを目指して育成する。習得魔法を見るとわかるように信仰魔法はライブ、リザイア、Mシールド、レストしか覚えないためホーリーナイトにしたところで全くメリットがない。運用方法もダークナイトやドラゴンマスターと同様に槍の連撃マンにするしか思いつかない。強いていえば警戒姿勢+をつけて中途半端な回避をフォローしつつ、切り返しもつけてリザイアを装備させておき、被弾した場合は体力を吸収するディメンター型が使えるかも・・・?(リザイア自体に回数制限があるため厳しそうだが)