FE 風花雪月ではどんなユニットも技能レベルを上げれば一部を除いてあらゆる兵種にCCが可能である。そこで成長率、技能レベル、紋章、習得魔法、戦技を考慮し、各ユニットの適性兵種とあらゆる可能性を探ってみる。今回は、青獅子学級所属のアネットについて学んでいこうと思う。(ちなみに〇〇学とは、このアネット学が由来と言われている。)
※本記事は個人の所感です。また最終的には特級もしくは最上級兵種で使われることを前提としています。(一部上級職も含みます)
また兵種自体の強さについては以下の記事に記載しています。
(兵種にも強弱があるせいでこの〇〇学シリーズ特定の兵種に偏りがち。)
●成長率
HP | 力 | 魔力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 魅力 |
25% | 30% | 50% | 50% | 35% | 35% | 20% | 30% | 35% |
魔力と技が高くHPと守備が低めの魔法向けユニット。守備、魔防、魅力についてベルナデッタと同じなので攻撃を受けるのは難しい。力が30%と若干高めに設定されているため、一応物理職も頑張ればできないことはない。
●技能レベル
◎:得意 〇:普通 ×:苦手 ☆:才能開花
剣術 | 槍術 | 斧術 | 弓術 | 格闘術 | 理学 | 信仰 | 指揮 | 重装 | 馬術 | 飛行 |
〇 | 〇 | ◎ | × | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ | × | 〇 | 〇 |
成長率が魔法向けユニットのため理学は得意となっている。また魔法ユニットとしては珍しく斧が得意なので物理職もある程度はこなせるだろう。また魅力の成長率が35%と並み程度だが指揮が得意なので様々な騎士団が使えるのは良いところ。(お父さんフォートレスなのに重装が苦手。せめて才能開花にしてくれてもええんやで・・・?)
●紋章と個人スキル
紋章 | ドミニクの小紋章 | 魔法攻撃時、まれに消費回数なし |
個人スキル | 頑張り屋 | 味方に「応援」コマンドを使用すると力+4 |
ドミニクの紋章効果で魔法を消費回数なしで使えることがあるが、発動率は10%と低いので発動したらラッキーという程度なので当てにはしないでおこう。個人スキルは味方を応援すると力+4となっているが、魔法ユニットにすると力+4の恩恵が無くなってしまうのが難点。紋章効果はアネット本人が魔法ユニットであれば有用であり、個人スキルは物理ユニットであれば有用という変わった編成となっている。
●習得魔法、戦技、スキル
– | 理学 | 信仰 | 指揮 | 斧 |
初期習得 | ウインド | – | 力の応援 | – |
才能開花 | – | – | – | – |
D | – | – | 魔防の応援 | – |
C | シェイバー | リカバー | 回復の陣 | – |
C+ | – | – | 速さの応援 | 雷斧 |
B | アロー | – | – | – |
A | エクスカリバー | アプラクサス | 怒りの陣 | – |
S | – | – | 移動の応援 | – |
まず理学はウィンドやシェイバーなど風系の魔法を主に覚える(暁のセネリオみたい)。ただし射程3の魔法を覚えないのが辛いところ(何でお父さんのトロンは遺伝しなかったんですか・・・?)。信仰魔法も一応覚えるが、攻撃魔法はAで習得するアプラクサスのみなのであまり伸ばしてもあまり恩恵がない。アネットの特徴は指揮で覚える応援の種類にある。大抵のユニットはいずれかの技能レベルをAまで上げた時点で一通りの技能を習得しきっているが、アネットは指揮をSまで上げないと全ての応援を習得できないのだ。
応援することで力、魔防、速さ、移動を上げられるので単純な魔法ユニットとだけでなく味方へのバフ要因として戦うこともできる。また斧レベルを上げると雷斧を習得し、これは自分の魔防に応じて威力が上がる。しかしアネットは魔防成長率30%とそこまで高くないのであまり火力は見込めない。
アネットのスペックを考慮すると適性兵種は以下である。
◎:適性高 〇:適性並み △:イマイチ ×:無理 赤文字:女性限定兵種 青文字:男性限定兵種
– :CC不可
特殊職 | 適性 | 初級職 | 適性 | 中級職 | 適性 |
踊り子 | △ | 剣士 | 〇 | ロード | – |
ニルヴァーナ | – | 兵士 | △ | 傭兵 | △ |
アーマーロード | – | 戦士 | ◎ | 盗賊 | △ |
カイゼリン | – | 修道士 | ◎ | アーマーナイト | × |
ドラゴンロード | – | ————— | ———- | ソシアルナイト | △ |
バルバロッサ | – | ————— | ———- | ブリガンド | ◎ |
ハイロード | – | ————— | ———- | アーチャー | × |
マスターロード | – | ————— | ———- | 拳闘士 | – |
————— | ———- | ————— | ———- | メイジ | ◎ |
————— | ———- | ————— | ———- | ダークメイジ | – |
————— | ———- | ————— | ———- | プリースト | 〇 |
————— | ———- | ————— | ———- | ペガサスナイト | △ |
上級職 | 適性 | 特級職 | 適性 | 最上級職 | 適性 |
勇者 | – | バトルモンク/ シスター | △ | ファルコンナイト | △ |
ソードマスター | △ | トリックスター | △ | ドラゴンマスター | 〇 |
アサシン | × | ヴァルキュリア | ◎ | エピタフ | 〇 |
フォートレス | × | ダークペガサス | ◎ | グレートナイト | × |
パラディン | △ | ————— | ———- | ボウナイト | × |
ドラゴンナイト | ◎ | ————— | ———- | ダークナイト | ◎ |
ウォーリア | ◎ | ————— | ———- | ホーリーナイト | 〇 |
スナイパー | × | ————— | ———- | グレモリィ | ◎ |
グラップラー | – | ————— | ———- | ウォーマスター | – |
ビショップ | 〇 | ————— | ———- | ————— | ———- |
ウォーロック | ◎ | ————— | ———- | ————— | ———- |
ダークビショップ | – | ————— | ———- | ————— | ———- |
初級では最も適性が高いグレモリィ、ヴァルキュリア、ダークペガサス、ダークナイトを目指して育成する。育成の流れはリシテアと同様にメイジ⇒ウォーロック⇒ヴァルキュリア or ダークペガサス⇒グレモリィ or ダークナイトの流れでCCしていくのが定番。
理学は得意なので勝手に技能レベルは上がっていく。そのため信仰、馬術、飛行などCCに必要な他技能をしっかり伸ばしていればCC自体は簡単である。しかし攻撃系の魔法は全て射程2であり、信仰ではリブロー、レスキュー、ワープなどの有用なサポート魔法を習得できない。そのため実質黒魔法メインの魔法アタッカーのみとしての運用となるが、その場合は射程を伸ばすテュルソスの杖かカドゥケウスの杖は必須である(テュルソスの杖は所有者がほぼ決まってるので難しいが・・・)。
ただ魔力の成長率は50%あるため火力は問題なく、飛行系にはエクスカリバーを打てるので使いどころさえ理解していれば運用は問題ないだろう(それでもリシテアには劣るけど・・・)。機動力や攻撃射程を伸ばしたいならヴァルキュリアかダークペガサスにもCCさせておけばより使いやすくなる。火力を上げたいならヴァルキュリアではなくダークナイトにしておくと、デフォルトで黒魔法の達人(攻撃+5)がつくのでダークナイトにしておけばOK。
中級ではエピタフ、ホーリーナイト、ドラゴンマスターを目指して育成する。
まずエピタフの場合は理学と合わせて剣術を伸ばす必要がある。幸いなことに理学さえ上げておけば上級職であるウォーロックまではCCできるので、Lv.30になるまでに剣術をAまで上げれば問題なし。ただし残念なことに剣術関連の戦技は共通技以外覚えないので頑張って剣術を上げる割に報われないのが少し辛い。運用方法は初級同様に魔法アタッカー。ただ剣術レベルを上げているためサンダーソード+の使用が可能になる。踊り子にして剣回避+20を習得すれば回避盾運用の道がないこともない。(残念ながらエピタフだと速さ成長率が-10されるため回避盾向きではない。)
次にホーリーナイトの場合は信仰、槍術、馬術がいずれも普通なので1周でCCさせるのは意識していないと難しい。運用方法としては機動力を活かして味方をリカバーで回復させるヒーラーが考えられる(リブローかリザーブください)。火力についてはアプラクサスの使用回数が少なく、またリザイアや初期習得のウィンドだと威力が低いため期待できない。
次にドラゴンマスターの場合は得意技能である斧術と、飛行を伸ばしながらCCに必要な槍術を伸ばしていく。運用方法としてはボルトアクス+を装備し高い魔力を活かして敵の物理ユニットを倒していく、いわゆるボルトアクス将軍としての運用である。これにより広い攻撃範囲で敵のフォートレスやグレートナイトの処理がしやすくなるが、この運用の難点はボルトアクス+が重いこと。重さが15となっており、これはウコンバサラの斧やハンマーと同じ重さである(これらは壊れた武器もしくは錆びた武器の次に重い)。そのため高速が落ちやすいためスキルには飛燕の一撃がないと追撃が難しいことから扱いづらく感じるだろう。また斧をメインで使うためスキル無しだと命中難に陥りやすく、アーチャーの命中+20か慧眼の一撃が欲しいところ。
上級ではファルコンナイト、トリックスター、バトルモンクを目指して育成する。
まずファルコンナイトの場合は、ホーリーナイト同様に剣術、槍術、飛行といった全て普通技能を伸ばす必要がある。この場合の運用もボルトアクス将軍と同様に、サンダーソード+をメインウェポンとして使うことで広範囲に魔法攻撃をするのが役割。ボルトアクス+と違いサンダーソード+の方が軽いためこちらの方が追撃は出やすく使いやすい。またエピタフと異なり速さ成長率に+20の補正がかかるため、ファルコンナイトの方が回避盾運用に向いている。ただ単純にドラゴンマスターより育成が面倒なので上級に分類。(CC大変だけど個人的にはファルコンで回避盾運用がアネットの中だとベスト)
次にトリックスターとバトルモンクの場合も普通技能である信仰、剣術、格闘術を伸ばしていく。苦手技能を上げる必要がなく要求される技能レベルもB+~C+と低めなのでCC自体は比較的楽である。ただし上述通り信仰魔法が大したものを覚えないので、CCしやすい以外のメリットがない。トリックスターの場合はファルコンと同様にサンダーソード+を、バトルモンクの場合はオーラナックルを使わないとそもそも火力が出ない。いっそのこと誰でも習得できるバトルモンクの格闘回避+20を活かしてオーラナックル専用回避盾になった方が個性が出るかも。
最上級ではグレートナイトとボウナイトを目指して育成する。
まずグレートナイトの場合、斧は得意なので育成しやすいが苦手な重装を伸ばさないといけない。運用方法はもちろんボルトアクス+だが、ただでさえ高くない速さ成長率にマイナス補正がかかる上に守備も+5%しか補正が乗らない。つまり「脆い、弱い、遅い」グレートナイトが爆誕する。まだフォートレスの方が守備補正+15%なので成長が期待できる程である。お父さんと重装でお揃いにしたい人はやってみてもよいのかもしれない。(守備が40%くらいあれば物理にも強く出せる魔法ユニットとして唯一無二の存在になれたかもしれない)
最後にボウナイトの場合、こちらも苦手な弓を育成しなければいけない(幸い曲射は有用なので使わせ続けたらある程度は伸ばせる)。運用方法は魔法の弓を使って敵の重装を相手することだが、こちらも速さ成長率にマイナス補正がかかる上、HPと魅力以外にはプラス補正がない。そのため単純にただ遅いボウナイトになってしまうため、敵のフォートレス以外には追撃が出せない。結果的にハンネマンのような高火力鈍足ユニットになるのだ。(そのハンネマンの方が魔力成長率が高い上、彼にはハンターボレーという強みがあるのがまた悲しい・・・。)
ここまでアネットについてまとめてみたが
この辺りの要素によってどう育ててもいまいちピンとこないユニットになってしまっている。ただ支援会話では謎の歌を歌ったり明るいキャラで和ませてくれるので、コレジャナイ感やキャラクターも含めてアネットを使っていくのが一番良い楽しみ方だと思いました(小並感)